首都高速のトラック炎上事故

今日、仕事中の13時過ぎに遠くから爆発音が聞こえたとの声で、部内の人間が一斉に12階の窓越しから外に注目した。すると、1キロほど離れている首都高速上でトラックが炎上し、黒い煙がかなりの上空まで舞い上がっているのが眼下に見えた。

びっくりしたのは左車線に停まって凄い勢いで炎上しているトラックの右側車線から、次々と後続車両が追い抜いて行ったこと。大型バスも含まれていて、後続も長い列をなしていた。炎が引火して爆発でもしないか、ハラハラして眺めていた。

ちょうど、なだらかに左にカーブしているところで、後続車両からは煙は見えても、炎上中の悲惨な光景までは認識出来なかっただろうし、ノロノロだが流れていたので、多分大丈夫だろうという心理も働いたのだろう。

災害心理学などで、これを正常化バイアスと言い、みんなも大丈夫そうにしているから多分大丈夫だろうという心理のことだそうだ。有名なのは20年近く前の韓国の地下鉄火災の際、車内で煙が充満してきているのに、誰も避難しようといていない1枚の写真である。

このように毎日、あちらこちらでいろいろな事が起き、それは過去にどこかでも発生したことがあるだろうということ。危険やリスクを回避しようとおもえば、そのような事に敏感であらねばならない。