野茂秀雄にみる覚悟

昨夜のNHKスペシャル『平成スクープ史ドキュメント』第1回は野茂秀雄の特集だった。本人が日本球界と絶縁してまでアメリカに渡った経緯や思いを証言していたのは興味深かった。

同時の近鉄監督の鈴木啓司を始め、みんな口を揃えて走り込みとか精神論者のなか、コーディショニングコーチの立花龍次と出会えたのも良かったのかな。今でこそ、体幹レーニングなど理論的で効果的な強化が全盛だけど、その頃はかなり先進的だったから、近鉄球団もその価値を認めていたのだろう。ただ、監督は自分が一番という考えだったんだろうな。

とにかく、仰木監督は懐が深かったけど、鈴木啓司は自分の成功体験を押し付けるだけだったのだろう。イチローの場合の、仰木監督の後の土井監督とよく似ている。

まぁ、普通の人は周りを全て敵に回してまで、自分の信じた道を突き進む勇気と覚悟がないと思うが、辞めてもいいと腹をくくったところが何より野茂秀雄の凄いところで実に格好いい。

凄いパイオニアだけど、松井やイチローみたいに日本球界からのオファーがなさそうなのもいいね。今もアメリカ在住だからかな。

自分も野茂秀雄のように我が道を突き進みたいな。