東京医大の裏口入学に想う☀

東京医大が元文科省局長へ便宜(息子の裏口入学)を提供していたことが明らかになった。
報道によれば受験本番前に家族でセブ島旅行までしていたということで、みんなで合格を確信していたのだろう。元局長が家族にどんな状況で、どんな話をして、それに対して、妻や息子はどんな反応をしたのだろう。仮に息子は実力で受験すると猛反発したが、裏で元局長が動いてこうなったといえば、息子には多少同情の余地があると思ったがそんなこともなさそうである。
その結果、息子の実名や顔写真、出身校などの個人情報がネットに流出しているが、半分は自らSNS
に書き込んだ内容みたいだ。現在のところ、東京医大は入学を取り消すなどの対応まで考えていないようだが、何食わぬ顔で大学に戻ることなど普通の神経ならばできないだろう。

さて、今から40年近く前、自分が会社に入る直前に母校の早稲田大学商学部で入試漏洩が発覚した。自分が入社して職場に配属された初日の挨拶で出身校を言ったら、みんなから笑い者にされた。裏口入学者は過去にさかのぼって、本人にだけ除籍通知が送られた。当時の野球部の有力選手までも対象になったと報道されていた。自分は同期入社の者から、もう除籍通知が届いたかとよくからかわれもした。OBまで肩身の狭い想いを味合わされる。中には自分は自力と思っていても、親が手を回して裏口から入学させた例もあったかもしれない。ある意味気の毒な感じもしたものだが、母校の評判を地に落とした犯人が心底、憎かった。結果的であれ、ずるい、卑怯千万な行いは必ず糾弾される。
このたびの件であらためて当時が思い出された。

今回は、大学側が女子受験生等を不利にする点数操作を組織的に行ってきたことまで発覚した。真面目に頑張ってきた受験生をここまで欺くとは絶対に許すことはできない。文科省は他の大学まで不正がなかったか調査するようだが、隠せば必ず発覚する。このような不正は今すぐにウミを出し切ってもらいたい。後で発覚したら、それこそ非難の的になるのは間違いない。