日産ゴーン会長の不正

日産ゴーン会長が有価証券報告書の虚偽記載で逮捕された。今までリストラされた社員からすると、心底、怒りを禁じ得ないだろう。

実際には不正を指示された執行役員がさらに部下に指示をして、会社ぐるみで対応したのだろう。

不正な対応を上司から指示されたら、自分はどんな対応ができるだろう。

仮に殺人を指示されても、明らかに法を犯すものであり、人間の倫理観から、自分は断ると断言できる。
しかしながら、カリスマ経営者から、有価証券の虚偽記載を指示されたら、この人が言うことは特別と自分は従ってしまうかもしれない。従ってしまったら、どんなに従属的でも、何らかの責任は免れられない。
もしかしたら、株主代表訴訟で、私財も含めて、身ぐるみ剥がれるかもしれない。

そんな目を持って、ゴーンに関わった人を中心に、反面教師とするために、事件の推移を見守りたい。

仮に報道が事実なら、どんなにカリスマ経営者であっても、人を不幸にする人間はグズ以外の何者でもない。