経団連が就活ルール廃止を表明

そもそも学生の青田買い防止や教育機会の確保を目的に永い期間に渡って就活ルールなるものがあったが、経団連は廃止を表明したそうである。自分が就職した38年前は10月1日が会社訪問開始日だったがその後幾度か変遷があり、最近は3年次から決まる人は決まっていたようだ。
企業側からすれば少しでも優秀な学生を取りたいのは当然で、昔は新卒で入ってた人間を純粋培養し、社内で様々な部所を経験させ、経営幹部に選別するのが普通だった。 その結果、家族的な運命共同体が形成され、会社の業績も好調を維持できればそれが一番いいに決まっている。
しかしながら、世は常に変化していて会社としても新たな血、ノウハウを持った人間が欲しくなるし、要らない人間は評価を落し、できれば自主的に去ってくれと願うだろう。会社と人のミスマッチが顕在化してくる。
そのような先は、もはや新卒中心の採用ではなく、年齢に関係なく、優秀な人間をフレキシブルに採用していくことに行き着くのだろう。市場規模拡大が見込まれる前途揚々な企業ほど、新卒の採用枠を減らし、30歳くらいまでの中途枠を増やし、それ以降もノウハウを持った人間に対する枠を持つことになろう。
だいたい、新卒で入ってた会社に一生いなければならないなんて、バクチそのものだ。少なくとも30歳くらいまではお試し期間のようなものにして、大学出てからも、努力を怠らなかった若手の受け皿を拡大したほうが日本経済のためになると思う。