60歳以降の気の持ち方

自分は今月末には61歳と相成る。石川達三の『48歳の抵抗』に描かれていた昭和30年頃の悩める48歳や磯野波平の54歳と今の自分を比べると、かなりのギャップを感じる。現代の人間の実年齢を昭和30年台のそれと比べれば、マイナス12~3歳くらいが妥当なんだろう。実際、昭和35年の男性の平均寿命は65歳くらいで、今は81歳くらいのようだ。

そんなわけで、現代人は60歳以降が長ーい!

自分は60歳の年度末に定年を迎え、給与が半分になり、2年後にはさらに1割下がりながら、65歳の年度末まで再雇用で勤められる。その間、63歳の誕生日から特別支給の厚生年金が開始するが、今のまま勤めていたら全額カットで支給されない。そこで会社を辞めて年金をもらいながら、別に就職して暮らしていくかどうかが悩みどころ。
最近売れている河合雅司さんの『未来の年表』を読むと、高齢者を75歳以上と再定義し、65~74歳を勤労世代にすれば問題が解決すると書かれていた。将来的には年金は年齢が来たらもらえるのでなく、働けなくなったらやっと頂ける存在になり、多くの人が受給前に亡くなるかもしれない。しかしながら、我々の世代では移行措置で65歳よりも早くセミリタイアする選択の幅まで与えられている。
一方で、自分は定年後は正社員から1年更新の契約社員扱いに変わり、人事評価も昇給もない『上がり双六』状態で、社会全体でみたらもったいない存在ではないかと思う。扱いにくい存在ではないと思うので、もっとおだてて上手く使えばいいのにと思う。

以上のように体力的、気持ち的にまだ余力があるので、それを自分自身どのように向けていくか、健康第一の生活を送りながら、当面、思案する毎日を過ごしていくと思う。