失敗の本質

原発政策の見直しができない理由として、日本人は一度決めたことを止めるとか、後戻りするのが苦手な人種とコメントする識者がいた。特に役所はその傾向が強いみたいである。だいぶ以前に読んだが、『失敗の本質 日本軍の組織論的研究』(中公文庫)に描かれているノモンハン事件への対応やインパール作戦なども代表例だろう。

自分も、一度来た道を戻るのがいやな性分で、さらに傷口を広げることが幾度となくあったような気がする。

最近の報道からは、厚生労働省の統計問題への対応や小池百合子都知事築地市場への対応などでも、そのように感じた。

間違えたことは素直に認め、謝罪すべきはすぐに実行できる人だったら、人は無気になって責め立てたりはしないだろう。自分の今後にとってもプラスのはず。
特に頑固な年寄りにならないように気をつけたいものだ。