東電旧経営陣の無罪判決

先日、東電旧経営陣の原発事故の責任を問う裁判で無罪判決が出た。

法律の専門家からは自然災害に対して刑事責任を問うのは困難で妥当な判決とのコメントが多い。

果たしてそうだろうか。

たった15mや20mの津波を予測不能とみるのは絶対におかしい 。仮に100mだったら予測不能だろう。しかし15m20mの津波は現実的に発生しているだろう。

東電の旧経営陣は必要な安全対策を怠ってきたのだ。

さらに裁判官は『すべての事態を想定したら、原発は稼働できない』と述べた。

だったら止めるしかないだろう。
原発は万が一、事故が起こった際のリスクが余りにも大きいからだ。

リスク管理の世界では想定されるリスクに対し、て、リスクを発生させないようにする(止める)、リスクを軽減する、リスクを金銭的に転嫁する(保険の付保など)、リスクを甘んじて受け入れるなどの考え方が基本にある。

今回は結果的に地元住民ばかりにリスクを押し付けた格好になっているが、地元住民は原発は安全だからリスクはないと信じ込まされてきた。

リスクに対して、リターンがあまりあるなら、あえてリスクを取るという考え方もできるだろう。その点、原発て安価な電気を提供するという謳い文句が信じられてきた。しかしながら、使用済み核燃料の廃棄の目処も立たず、トータルでみたら原発は決して安価でもない。

政府もいい加減に国民に寄り添った考え方をして欲しいものだ。
自分が通勤に利用している東京メトロ東西線などは冷房が効きすぎ寒いくらいだ。節電は世の中全体をみればいくらでもできるし、少し昔の時代に回帰すればいい。

多分無理だと思うが、これからの小泉親子の動きに少しは期待したい。