スポーツアナウンサーになりたい🎵

今からでも人生をやり直せるものなら、スポーツアナウンサーになりたい。人々に夢と感動を伝え、後生まで名調子が伝えられるなんて、大変やりがいのある仕事だと思う。スポーツアナウンサーと言えば、圧倒的にNHKだろう。

印象深く思い出される名実況といえば、第1位は工藤三郎アナの『高いぞ。立て、立て、立ってくれ~、立ったぁ!』かな。言わずとしれた長野オリンピックジャンプラージヒル個人の原田政彦の計測不能な大ジャンプの実況だ。このような言葉は事前に準備できるはずはなく、想いが言葉に乗り移ったのだろう。工藤三郎アナは他にもメダルを逃して失意の高梨選手に対し、ただ『頑張りましたね。』だけで健闘を称え、高梨選手が大きく頷いたときの画面が思い出される。声も顔もいい。おそらく人間的にも素晴らしい方なんだろう。一度お会いしたいなぁ。

第2位は刈屋富士雄アナの『伸身の新月面が描く放物線は栄光への懸け橋だ!』かな。アテネオリンピック男子体操団体鉄棒の冨田洋之選手の着地に合わせて発せられた名調子。さらに演技前の『冨田が冨田であることを証明すれば、日本は勝てます。』も
かなり期待と不安が入り混じった絶妙な表現だ。最近は解説委員の肩書きで大相撲の不祥事のコメンテーターみたいに登場されるときが多いが、まだまだ現場の実況が聞きたい。

第3位は少し古いが島村俊治アナ。岩崎恭子の時は最後まで半信半疑でゴール出前でもまだ『もうメダルは確実だ。』。その後すぐに『勝った、勝ったぁ』の力のこもった実況で解説者も興奮していた。鈴木大地の時はバサロで攻めて最後までもつれ、ゴール手前5mからの『ダイチ出た、ダイチ出た、、金メダル!』の実況が印象に残った。長野オリンピック清水宏保の100メートル通過時、『速いぞ!』の実況には期待感がにじみ出ていた。ラジオの箱根駅伝の実況も自分はこの方が第一人者だと思う。普通の言い回しでも、言葉の間の取り方が絶妙でまさに名人芸だった。

それ以外でも北出清五郎アナ、土門正夫アナ、西田善夫アナの実況は地味だけど味があったなぁ。

民放の特に若いアナは、同じことを何度も繰り返したり、絶叫でごまかしている人も多く、芸能人のようにバラエティに出たりするけど、もっといい実況を期待している。