地元率100%の金足農業がベスト4進出

昨日の金足農業vs近江の試合は、9回裏の劇的な逆転サヨナラ2ランスクイズで金足農業が悲願の東北勢初優勝に夢を繋いだ。2塁ランナーが、『イケる』と咄嗟に判断、あとは思い切りよく一目散にホームに突っ込み、間一髪セーフ、見事な走塁だった。
準決勝が日大三、決勝までいけたら、大坂桐蔭、済美の勝者とあたる。何とか頑張って、深紅の優勝旗を何とか東北にもたらしてもらいたい。最近は準決勝前に1日休みが入るので、エースの負担も減り、金足農業が有利ではないかな。
さて、話は少し変わる。
甲子園ベンチ入りメンバーの地元出身者の率を地元率とも呼ぶようだが、金足農業は地元率100%の公立高校であり、それだから余計に秋田は大盛り上がりのようである。おなじ東北でも青森の八戸学院光星、福島の12年連続の聖光学院などは、地元率がかなり低いから、勝ち上がったとしても、ここまで盛り上がったかどうか微妙である。
一方、シニアやボーイズで活躍した選手が高校を決める際、自分がレギュラーとなり少しでも甲子園に出場する可能性が高いところを選択するのは大変理解できる。その結果、記念大会でなかったら150校以上の激戦となる地元から、24の鳥取、39校の島根などの有力校を選択するのだろう。
要は甲子園の一票の格差があまりに大きいことが原因だろう。だったら、政治の世界と同じく合区したらとの考えもありそうだが、それには反対意見が多そうである。日本人の根底には江戸時代からの幕藩体制、お家意識がまだまだ強く残っている。
すぐに根本的な解決を図るのは難しそうなら、まずは一票の格差を少しでも縮めるよう、来年も記念大会並みの出場校でやって欲しいと思う。