日航ジャンボ機墜落事故から33年目の夏

我が家では1年のうち、誕生日、父母の命日、結婚記念日、愛犬の亡くなった日以外に、『今日は○○○○の日だったな』と想い起こす日が何日かある。原爆が投下された日と東日本や阪神大震災の日、それと日航ジャンボ機墜落事故の日である。とくにあの夏は、そのあとの8月30日に長女が誕生したこともあり、余計に印象に残っている。
当時のニュースの映像の記憶に加え、その後作られたドキュメンタリーや映画などから、世の人は悲惨な事故を語りついでいると思う。ただ当事者の日本航空でさえ、社内でも事故に関わった人の割合が、社員の5%を切ったとのことで月日の経過がわかる。
日本航空では事故の風化を防ぐために、羽田空港近くに安全啓発センターを開設していて、予約をすれば一般人でも見学ができる。自分も以前、見学したことがある。機体の一部に加え、亡くなった方が墜落直前に書いた遺書なども展示されていた。
事故後、日本航空では安全管理に精通した外部有識者をアドバイザリーボードとして招き入れ、社内研修も強化して、今日まで大きな事故を起こさずに来た。二度とあのような事故を発生させないよう、気を抜かないで安全管理に努めて欲しい。それとともに我々一般人もひとごとと思わず、それぞれの持ち場で、安全な成熟した社会を後世に残していけるよう努力していこう。